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Light and Wind Direction

光と風向 1981

学生の頃、白馬岳を兄と登山中に体験した情景を作品にした。
登山中突然、視界不良の濃い霧でやむをえず一夜をビバークして過ごした。
翌朝、白み始める気配にテントから顔を出すや否や、ほの暗く深い霧が二つに分れ退き、モノトーンの裂け目に眩しい黎明が射し込んだ。あたり一面高山植物の色彩が光の中で蘇り広がっていく。
この世とは思えない美しさに包まれ、大自然の神秘に感動し体の震えが止まらなかった。
この作品は、神秘的な美しさを3本の菱角柱で、幻想的な美しさを柱が風を受けて回転し反射する光に表現した。​

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